〇、記号を超えて (四行連詩)/もっぷ
四つの幸せ見つけたら
四つの苦い悲しみ捨ててみる
四つの微笑み拾ったら
四つの辛い思い出包んで仕舞っておこう
三つの白い花は銘銘にそよぎ
三つの国でそれぞれの春が終わろうとしている
三つの全く異なる言語が
三つの途方もなく別々の場所で「ありがとう」に使われる
二つの季節の境目で
二つの星が近づいて橋を渡る
二つのこころはなかなか一つになれず
二つの涙は空を覆う
一つの痛みは二つから成っていたりする
一つの夢を見ながらいつか三つが渇く
一つの泉から四つ、五つ、……無限のたましいが潤う
一つのパンが皆にシェアされ〇となってもそのパンは永遠を生きる
2)2014.04.12〜17
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