ただ哀しくて/快晴
年を重ねるごとに
また一つ新しい痛みを覚えて
段々と臆病になっていく
諦めることにも慣れた
この頃は
ただ抱きしめてくれる腕を探して
他愛もない嘘だけを積み上げる
砂で作った城のように
あっけなく流されることも
知っているのに
こんな日々を終わらせたくて
もう一度歩き出そうと
立ち上がろうとするけれど
邪魔をするのは弱虫な自分
さよならしたい
どうか優しく見守っていて
そして時には叱り付け
歩けない自分を
最も憎んでいるのは私自身
ただ哀しくて
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