手を伸ばす/はなもとあお
「どん底にあって
何か空白を
埋めるものが
欲しかった」
(KOHKOKU/2009/April/Vol.378/9頁)
夢みていた
こと、に、
手を伸ばして
目標にしてきた
まだ
手を伸ばしたままの
こと、も、ある
いまある
現実を歩きながら
次に
何を叶えたいのか?
叶えられるのか?
まだ見えない
未来を
思ったりしている
夢を
手にするのに
さらされる
厳しい目
必要なクオリティ
その高低の
あいだで
さまよう
埋めたいのは
さみしさかもしれない
本当に
欲しいのは
自分だけに特別な愛だったり
だけど
誰でも
[次のページ]
戻る 編 削 Point(4)