裂織/
フユナ
逢いたいという気持ちは
雨風に擦りきれ
いつの間にかぼろになった
継ぎもあてられないほどに
擦りきれたこの気持ちを
もうこれきり
引き裂いて
わたしは 織ろう
愛しいや あこがれや
明日へのほほえみや
気付いたらぼろになった
こころたちと一緒に
点描の厚い織り物を
冬は近く
朝夕に寒いが
わたしはそれを越す
すべを持っている
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