意味は静かに/もっぷ
 
 

北のはるかに村があり
名前忘れた木が
ぽつんと
あって

海を知らない小鳥が枝に
止まっていました
ひとりっきりで

道を知らない蒼い花が一輪
根元に咲いていました
旅をできずに

生きていること良く知って
薫風の頃のお話です
正しくしあわせに
ありました



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