詩のレシピ(改)/hadukino
がっているといい。
重度の歪みを足早に過ぎ行く人。青いランプが照らすベンチ。似通ったテンポでどうしたいか迷っている。まばらな雨音に紛れる通過点の確認。気にしちゃいけない。最善よりもひっそりとした安寧を。指先が触れるだけの出会い。もう一歩踏み込めないままの。
昼夜を失くした現代の怪談話。作者読者の隙間を埋めた無名。ソーシャル化される人でなしの理由。字面を見ているだけで痛い。夜の遊歩道を抜ける穏やかな風。首筋を撫でたものに自信がない。護る力をつける方法を手軽に探す。行為が結果にすり替わっていると気付かずに。
温室育ちが重宝される。美味しそうに平らげられる。都合のいい様に扱われる。大衆
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