深い呼吸の前に/
かんな
きれいなことばの、
尖った先で
日常にいくつもの
穴をあける
風船のようにふくらんだ毎日から
すこしずつ
空気のようなものを抜くために
あらそいなんて
したくないから
わが子の顔を
見てほっとするだなんて
今日はすこし
疲れているのね
眠ってしまおう明日への、
祈りのためにも
日々が
かたちを見失ってしまう前に
夜が明けて
雨が明ける。
虹のような朝がくる
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