無意味を巡る意味のある現代詩/左屋百色
 
Lサイズの西日が

Sサイズの町を照らす頃

Mサイズの犬が

SSサイズの猫と

キッズサイズの路地へ入り

LLサイズの夕食を済ませ

フリーサイズの庭で眠るのです。

そして私は、

クラシックな家で

ジャズなポテトサラダをつくり

ブルースなソファに腰かけて

ポップスなテレビをつけたら

テクノなビールが冷えたから

ヒップホップな友人を呼び

ヘビーメタルな夜の中

演歌な会話を楽しみ

ロックな朝をむかえたのです。

そして私は、

青い町へ出て

赤いバスに乗り

白い景色を見て

黄色い町にたど
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