祈り/もっぷ
眠っている時のわたしのたましいが聴くのは
求められなかったあれやこれやのかなしみの旋律
それでも覚醒することなく
囚われることを好んで眠り続けたい
きょうの明日にはいつもさらなる下りだけの螺旋、だから
たとえからだが困惑しようとも
この夜に閉ざされた世界のなかでこのままで
いつかのその日をむかえたい
みあげるとかぞえられるそれは
純白の風だった、六歳の空には雁行がさびしげだった
いつかのその日をむかえたら今度はわたしが
さびしくたなびくのだろう
のこるものには散ってしまってほしいつまり永遠の無への埋没を
約束してくれるなら神さまもう一度だけなら
目覚めるかもしれないよ
カシオにつぶやく夜一つそれが毎夜のそしていつまで
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