一瞬に輝く/田園
 
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それぞれ
父が居るかもしれない
恋人が居るかもしれない
何もないかもしれない
日常へと

生物は気まぐれな神の手のひらで
ワルツを踊り
サルサを踊り
やがて朽ちていく

脆いのは
私たちの意思


だが美しい星空は語る
人間も一瞬輝くと
よだかはそれを願ったのだろうか
分からない
だが一瞬輝けるのならせめて
“誰か”が泣かない世界に居たいと
そう願わずには言われない
少しだけ老いた私は思い
スープをもう一口
今日が始まる

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