女子校の思い出、/左屋百色
君の肩幅は私が描く世界の幅、
小さな世界の思い出、
小さな言葉で綴る午後。
前髪より軽い言葉のられつ、
女の子が好きな女の子が描く
スカートの柄。
チョークの粉が、まぶしいなんて、
全部、うそ、です。
黒板に学校からコンビニまでの地図、
誰も道に迷わないように、ね。
切りすぎた前髪が
唇まで、やたら、遠い、十代。
透けて見える下着、私の放課後。
流行のキーホルダーはもう古いから
100年後の流行を探す、みんな。
本当は、みんな、
何を探していたのかな。
(わかんない(今だって(そうだよ、
コンドームみたいに
芸術が次々と消費される平日に
君は週末の夢を描く。
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