君が入れてくれたコーヒー/
ichirou
真昼の空気越しに見る空は青くて
目には見えない風がひんやりして気持ちいい
空気が透明でよかった
なんてね
でも
さっき君の声が僕を呼んでいるとき
君の声は透明で何も見えなかったけど
君の姿が見えたとき
君が透明じゃなくてよかったと思ったよ
どうしてかな
そう感じて
うれしかった
それと
君が入れてくれたコーヒーも
透明じゃなくてよかった
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