夜明けに 五首/森川美咲
 
わあわあと脈略のない会話の後すとんと眠る君羨まし

悪夢でも構やしないと待ちわびる瞼を閉じてじっと堪えつつ

からからに渇いたのどを潤しに台所立つ顔青白く

そのままに今朝を迎える覚悟なく白みはじめる空の疎まし

諦めて配達牛乳開けた時昼会う友より着信の鳴る




戻る   Point(3)