懶惰×今/陽向
そこには何もない だから懶惰に耽る
見えない現実に 見えない心を封じ込める
猫背になって 冴えなくなって
感じないことが増える事に 敏感になる
今 懶惰のサイクロン じわじわと壊していく
朝 昼 夜 月見だけが、心を満たす蜂蜜
手を叩けば吹き飛ぶほど繊細な懶惰なら
今こうして、壊れた破片で傷付いてはいない
それでも生きている事は静かに感じている
立ち止まって そっと生きていることを実感する
抱きしめる 粉雪のように儚くても
それだけを抱きしめることが出来たなら
破片で傷付いた心は 優しさに満たされて 塞がれるだろう
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