【 私の化粧履歴 】/泡沫恋歌
った高三の冬
体育館に女生徒たちが集められた
これから社会人になる私たちに
資生堂の美容部員さんがやってきて
お化粧の方法を丁寧に指導してくれました
その時 配布された
頬紅やアイカラーの入ったパレットが
私のお化粧スターターキットだった
社会人になって
お給料を貰うとその足で
すぐに買いに行くのが化粧品だった
市場の中にある化粧品屋のおばさんに
あれがいいよ これもいいよ
と勧められるままに買わされた
初めての化粧品メーカーは
今は零落した『カネボウ』でした
その後 大人の女へと成長した私
お化粧も上手くなり 若さと相まって
ちょっとは可
[次のページ]
戻る 編 削 Point(26)