【 私の化粧履歴 】/泡沫恋歌
 
った高三の冬 
体育館に女生徒たちが集められた
これから社会人になる私たちに
資生堂の美容部員さんがやってきて
お化粧の方法を丁寧に指導してくれました
その時 配布された 
頬紅やアイカラーの入ったパレットが
私のお化粧スターターキットだった


社会人になって 
お給料を貰うとその足で
すぐに買いに行くのが化粧品だった
市場の中にある化粧品屋のおばさんに
あれがいいよ これもいいよ
と勧められるままに買わされた
初めての化粧品メーカーは
今は零落した『カネボウ』でした


その後 大人の女へと成長した私
お化粧も上手くなり 若さと相まって
ちょっとは可
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