広げた手のひら/
加藤
気付かないうちになくして行った
影は次々に入って来て
根こそぎ うばって行ったけど
それでいいと思ったのは あきらめじゃなくて酔いしれていただけ
目を背けてひたった冷たさが 痛くて 見ないふりをした
望まずに求めていた
なんとおりもの色が 染み付いたままで
たくさんの答えにあふれている今日を祝おう
昨日から明日へつながるための場所
筒抜けて風通しのいい やわらかい光の場所
知っているから 続いている
願いを引き替えにもらった 月日の成り立ち
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