雪/kaz.
 
認知』を予約/する

///書こうとしたけどできなかったんだ、なぜなら書いたときにはもう小説ではなくなってしまっていたから、そしてぼくは発狂した、光の中で何をすることもできずに、閉ざされた闇の彼方へ向かおうとした、

(クリトリスにバターを)

 襞/ライプニッツ
 私の私の隣の家の鍵がかかっているかどうかを聞いてくる、やあ、やあ、君は知っているはずだ。新雪にどうもありがとう。残雪読んだことあるかい? 糞まみれな小説さ!
 Das Gefu¨hl eines Daseins(私は存在するという感じ)

(そう、ここがただひとつの栗捨て場だ
ぼくは栗の皮をむきむき捨てていく)

私は雪の中を帰ってゆく
他の誰にも知られることのない雪の中を

(藍と、赤とが
ここで戻ってくる、
どちらも生まれ変わったばかりの双子のようで、
ぼくは安心を隠せない)

私のおびただしい記憶の中を/私は通っていく

(あめゆじゆとてちてけんじや あめゆじゆとてちてけんじや)

私はバスに乗る
多くの人々の中で
私は揺れる
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