冬/
青色銀河団
僕の
水色の夢の中に
悲しいキリンは
住んでいて
その静かな凪のたたずまいが
一層物憂げな遠音を
儚むのだけれど
そこはかとなく香る
ヒヤシンスの根の偏西風が
僕のトレンチ・コートを
ずぶ濡れにしてしまう
コップの中の小さな稲妻が
悪戯っ子のように笑うと
すぐそこに
寝呆けた空缶の冬は
やってきていた
戻る
編
削
Point
(2)