カチューシャ/
藤鈴呼
の間にやら 花が咲く
ウインドーショッピングみたい
外側から 見つめるマネキンは
何時だって 楽しそう
世の 憂い 全て 捨て去って
笑って いるから
脳みそに 花を 飾る
ぽお とした 冬の寒さ以上に
キリリと 締まるよ
物語に 埋もれた瞬間
ワタクシを 包む
もう一枚の カチューシャが
完成するのです
歓声に 呑まれて
現実の世界に 飛び出せば
目の前に ステキな カチューシャ
ねぇ お姉さん
これ くださいな
お幾らですか
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