三分の一神/フユナ
 


あなたと私と
彼女は
私を真ん中にして
つながりそうで
つながらない血筋

それなのに
なぜこんなにも
目鼻立ちが
風情が似ているのか
誰もが認めるほど

あなたと私と
彼女
ちょうど十ずつの
年の差を経て
ひとつの根から
みっつの小さな花が咲くように

黒くはない髪も
一重なのに大きな目も
肌の白さ
三つに別かれたからだろうか
心根のもろささえ

あなた
ようやっと大人の階段を上り始めたあなた
彼女が死んだのは
私があなたぐらいの頃だった
私に似ている彼女が
私に似た理由で死を選んだのは

私は彼女に似ている
あなたは私に
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