すべてが予定調和のアンソロジー/ねこ歩き
こともないだろう
すべてが予定調和のアンソロジー
神様が書庫を眺めながら 鼻で笑って こう呟くんだ
「すべてが予定調和のアンソロジー」
歴史は速度まして 喜怒哀楽を更新していく
時代に倣って 足踏みしているような気がする交差点
見上げれば 億年前から変わらぬ晴天
景色は速度まして 四季折々を更新していく
時代に倣って 汗をかいている気がしていた導火線
火が付けば 分かった気がした 打ち上がる花火
その儚さは変わらずに
ただ 神様が弄ぶ
なにも僕らの意思じゃなかった
すべてが予定調和のアンソロジー
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