二度と会えない/加藤
 

空の下で息を吸うのが嬉しくて
冷たくなった手足が熱く感じた

明日もきっと縛られた状態のままで
どうしたらいいのか
そう考えながら電車に乗ってしまう
今日会う人がいる

遠いなつかしさに実感する
戻れない時を知る
誰かに答えを投げるだけ
時間をぼうにふるだけ

また たわいない話 している
苦しくなって
どうしようもなく手足が震える
空の向こうの声がする
あの日も今日も
同じように
泣いていた

浮かんでくる光景は冷たさの中
痛みと期待をふわふわ広げている時も見えたなつかしい人の影
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