僕たちは確かに幸せになるためにここに来た。/時子
 
を誓った。



満月の晩。

湖から顔を出し、初めて外の空気に触れると、

からだの中がぐわぐわと苦しくなって、

おぎゃあおぎゃあと変な声で泣いた。

僕たちはそれぞれ名前を与えられ、

今はもう昔のことなんて忘れてしまった。

でも、覚えていることもある。

凍えそうな夜も沢山あるけれど、

あの日、僕たちは確かに幸せになるためにここに来た。



Happy Birthday!



いつかまたあの場所に戻ろう。


戻る   Point(3)