生まれなおす日/朧月
いつもなにか足りないまま
また生まれた日をむかえる
どんな意思でうまれたかも
もうどうでもいい気がする
とにかく生きると決めてから
ただしんでいないだけという瞬間も含めて
やっぱりあたしはあたしなんだ
変わろうと 変わりたいとおもうし
変わりたくないとも強くおもう
見られたい自分と
見られている自分とのギャップは埋まらないけど
まあそれもそうだよな とおもえている
世界は常にひげきをうんで
差別を区別にいいかえて続いている
そんな瞬間にものんきでいられる自分を
ちらっと嫌悪しながらも同居している
自然を愛しながら部屋の蟻を指先でつぶす
そんな中途半端なあたしは
やっぱりとにかく生きる
そうおもうことにする誕生日の今日
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