紅蓮の旗/草野大悟2
 
卓に出していた必死の努力をこの家の誰も認めてくれなかった。いいです、分かりました、よーく分かりました。
 べ、べつにそのぅ認めていないわけじゃなくて……
 わけじゃなくてなんなのよ! サトシ! 
 大いに感謝しているし、本当に美味しいです。
 そーお、ほんと? ほんとに、ほんと? 
 ああほんとだともワカナ。
 サトシーイ。
 ワカナー。
 ひしっ。
 って、あんたら人の面前でよくそんなことできるな、しかもしっかりキスまでして、この、羨ましい。
 そんな羨ましかったらサラもやればいいのに。
 そうですよ、やればいいんですよ。
 といってもねぇあたしにはそんな相手はいないしね
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