保育所をさがして/古泉さんバージョン/モリマサ公
生後四ヶ月の娘を朝の5時からあずけれるような
保育所をさんざん探してさんざん電話をかけたあと
少し詩を読んだ
被爆者のケロイドを体に負うことが
物事を理解することではない
とりだされた真実
加害者でもなく被害者でもないものによりそう沈黙
語り出す後世に残された解釈
311という数字に関わったたくさんのこころがその場所をなすすべもなくみつめている
そこに家族の姿を探す必要のない者にも
そこに家族の姿を探す必要のある者にも
津波に飲み込まれていく家やたんぼ
多くの人々はそれを映像で知る
あるいは音であるいは文字で
写真で
どっからどこまでを
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