遺書/葉leaf
 
く渡り合える世界とは笑って握手できる。

私はノイズの集積であり、いつまでも音楽に憧れていた。だが音楽には初めからなれないのだった。ノイズからさらに逸脱を繰り返しながら、私はノイズでありながら世界のあちこちに定住点を作っていった。ノイズは素晴らしく豊かで、素晴らしく雑駁で、素晴らしく矛盾に満ちているが、自然に充満する音のほとんどはノイズなのだった。私は初めから自然と共に生まれ、自然とともに死んでいく、自然に充満する一つの小さく純粋なノイズとして。

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