凍える/草野大悟2
 
涙を語るのは
あの流れに立つアオサギの得意とするところだ
ながれてゆく
今を
捉えようと
日がな一日立ち尽くす彼は、彼女は
ここに生き場所を求めているかもしれない
あなた、や、わたし。

凍える涙は
語るものがたりさえ持ってない
その真実に気づいたとき
初めて
あなた、や、わたし

永遠という神話を
手にする。

ベルグラや
オーロラが
それぞれの色を
それぞれの形で
紡ぎ出す
この地で。

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