知者は心ある道を行く/yamadahifumi
の道を歩む
彼らの道行きというものは
その瞬間瞬間が結果であり過程でもあるから
だから、彼らは正に人生を生きている
僕達が今している事は
やがて来るはずの何かの為に絶えず自分自身を延期させ
それを待ち受ける事
しかし、人生とは本当にそのようなものか
絶えず、心の道を歩む事
それが本当の人生ではないのか
もし、そうでないなら人生とは単に「通路」に過ぎない
そして通路の人生はただエスカレーターに乗る行為のように
目的地に着く為の手段に過ぎない
我々の人生は手段ではないのに
いつの間にかそれは手段になっていた
僕は自分がどれほど愚かでくだらなくとも
自分だけの道を歩きたい
そして、歩く事に意味があるのは
世界から一人離れ、この世界の外を
旅するからなのだ
古代メキシコの呪術師の行う
終わりなき「旅」のように
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