Buddy/桂
7日間で作られた世界は
用が済んだらすぐに取り壊される
プレハブみたいなもん
説明もなく
背もたれのないスツールに座らされて
何年も呼ばれるのを待っている内に気づいた
土の毛布の下で何の心配もなく眠れる日が来るのはずっと先のこと
それまでの睡眠は
背後に怯えながら目を閉じる束の間の仮眠
最初は真っ直ぐ伸びてた背骨も気づけば猫背
卑屈に見えるかい?
けどここではきっと誰もがそう
その場で取り繕って笑ってみても
足下では激しい貧乏ゆすり 今日も俺は何かに苛立ってる
足りない部分が多いから
三日月みたいな目で今夜も世界を上から目線で見下ろす
そんな奴にもその日
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)