草鞋を履いて/yamadahifumi
 
イメージとしての我々は

今、貨幣以上の

激しいインフレを示しているように思われる

我々が掲げる幸福のイメージは高く、それ故に

我々は常に激しい飢渇感に襲われている


広告代理店が掲げる無数の

乱立するイメージの群れ、あるいはネットで掲げる

自分達を正当化してくれるイメージ そのどちらもが

僕達の実像と乖離して

天まで飛んで行くかのようだ


人は

自分が自分である事を嫌う時

一足飛びに神になろうとする

そして、世界が勝手に作り上げたイメージと自分とを一体化し

そうした神になろうとする


しかし、人間は神で
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