夏の白昼夢/いるみ
 


燃える緑をあなたは見ただろうか
わたしは、見た
命の強さと危うさを

美しさに殺されそうだった

だから、逃げたの
命 と あなた から

あっ
遠くで風鈴が鳴った気がする

そうか、今は夏
日に焼けた肌がいたい
畳の上
濃い青と甘い微睡み
息を吐く

からになったグラスの中で
また、燃えた気がした
こわくなって
麦茶をついで、また眠った
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