月を眺めていたら ふと感傷的になった/文字綴り屋 ひじり
彼女は強い
守りたいものがあるからというより
守るべきものを背負っていると
彼女自身が強く思っているから
それを強がらないで
肩肘張らないでとは言えない
そうしてしまえば彼女の今までを否定してしまうから
だからこそ彼女が力尽きそうになってよろめいた時に
黙って支えてくれる誰かがいてくれたら良いと思う
それでも踏ん張り切れなくて2人とも倒れこんでしまったとしても
笑い飛ばした後しっかりと目を合わせて
「もう一度」って一緒に立ち上がってくれる人が
彼女のそばにいてくれたらと願う
彼には守りたいものがある
強い人だと理解していても守るべき人なのだと
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