ちから/うんち
 
足の裏になにかある
ぼくは冷たかった
君のためにタンドリーチキンをつくったら焦げた
焦げのところを包丁ですぱすぱ取り除く
ぼくは熱かった
足の裏にあるもののせいで それのせいで
おおきなそれに出会う事なく人生が進んでいる
そのかわり小さなあれを一万個かみしめている…気がしない
ぼくはこわい
ぼくはかなしい
今決める事じゃない
だけれどおおきなそれを
おおきなそれにほんとうは出会いたい
ぼくはこわい
ぼくはよわい
ぼくは迷っている
ぼくはどうしようもない
おおきなそれにほんとうは出会いたい
だれだ
ここにおとしいれたのは
ぼくは泣いている
ぼくは泣いていない
ぼくはかなしい
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