葉書 バンダライ/
まんぼう2
潮風と鉄錆びの匂いがする
寂しい港町に住みたい
そんな街に住む人達は
どこか遠い町から流れ着いたから
いつも風が體を吹き抜けていく
頑丈な靴を履いて
身構えながら
何時でも何處へでも
出ていけると
嘯いている
夕暮れの街かどで
誰かが呼びかけた
バンダライの酒場に連れて行って下さい
雨降りて 南吹くなり 港町
虚子
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