がらくた/
マチネ
燃えている男の髪を写した
だけの
人々
彼らにまったく罪はない
だって
火は人なんかではない
人なんかではないのだから
赤い現象の中心をいったい誰が見るだろう
それは今
まさに
発光しているというのに?
光の中にいる
男をいったい誰が見るだろう
光の中で物質になった彼を
人々
は
がらくたとしか
見ないのだ
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