最終目標ください。/無花果
本当になりたい自分
本当につくりたい将来
本当にやりたいこと
全てはっきりと
目の前にあったなら
全て鮮明に
浮かび上がったなら
こんなに私は
迷ったりしないだろう
最終的な目標などなく
あてもなく
今という靄のなかを
手探りで歩いては
何もないのに
何かを掴んだような気になって
息をきらして走ってみる
でも
疲れていくだけで
掴んだことなど何もなく
風を追うようなものだった
目指すべきところが欲しい
それさえあれば、
この靄は消えるだろう
そうしないと
私はいつまでも進めないままなのだ
大人になれずに、死んでいくのだ。
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