扉/草野大悟2
カチーフを持たない、なんて知らなかった。だから、炎天の向日葵や糸杉を描いた。
青空が、きらきらと、夜になる瞬間を、貴方たちは、知らない。もちろん、私たちも、知らない。犯された眞実という虚実を、桜たちは、知っているかもしれない。おそらくは、
未定型で。
遺伝子は、冷酷だ。いつも、私たちの裏をかく。一生懸命に生存し、目一杯やっても。
どこへ向かおうとしているのか。と、何百年も、私たちは問い続けてきた。けど、まさに、そこ。科学を発展させること。我々は、結局は、結局はね、生態系に生かされている。
だから、だから田舎の林業を遣ってるところで、モモンガのいる集落を守るために、ニホンモモンガを守
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