一つの現代詩/ハァモニィベル
 
咥えた指が、ガラス張りの胃袋の中で蠢き、
吐出したいグニョグニョの悪夢を掻き回してる
肘からゴボゴボと沈んでいった頬杖

まばたきをしても何も変わらない
絶え間がない
そう気がつく

昏い廊下で、
「お帰り」を言うのは祖母の糞
部屋の中には、G!
Gが、
Gが飛ぶ!

ある日、
通りすがりの歪んだ君は
屍を使って飛ぶ
酸化した青春の封印の彼方へ




〔*Twitterを読んでいて現代の負の青春ということを思って書いた作品。〕
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