『演者』と『目』 〈社会を分割する二つの属性〉/yamadahifumi
通常の企業ではマーケティングというものがあり、消費者のニーズに答える、というのはもはや、普通のフレーズになった感がある。実際、そういうマーケティングをして消費者のニーズを把握して、物を作る企業というのもたくさんあるのだろう。
だが、事は多分、そう簡単ではないと思う。僕は優等生的頭脳というのに元々信用を置いていない。そして、天才というのは常に、もっとも自分に信用を置いていない存在である(ソクラテスを見よ)。天才というのは誰か他人に疑われる前に先取りして、自分で自分を疑うので、その疑いのスピードの、その差によって他人と差をつけている、とも言える。…僕がどういう事を言いたいかというと、そもそも、
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