折り紙/ベンジャミン
 
重たい言葉を呟きながら
折った鶴はくずれた格好でいました
尾なのか頭なのかわからない二本のツノは
怒っていました

指がふるえて
上手に折れないのですから仕方ありません
せめて寂しくないように
僕はひとまわり小さいのを折ってあげました
その鶴もやはりくずれた格好で怒るので
また
ひとまわり小さいのを折りました
それはもう鶴なのかさえわからないくらいで
怒ることもありませんでした
かわいそうに
まるで紙くずのようです

手のひらにのせると
転がりそうになりながらも
よれた羽で懸命に自分を支えているのを見て
僕は泣いていました

涙を吸い込んだ鶴はゆっくりと
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