久遠の紙片/成澤 和樹
 
歯車になってグルグル回る 休みなく回る
僕だけ止まるわけにはいかないよ 壊れてしまう
カラダは動いてるんだし そこに立ち尽くす意味はあるのか

錆びついて駄目なとき お腹が減ったとき
遠い昔君がくれた手紙 読まずにファイルしておいたよ
天上の低い魔法の国 青空に潰されないように
真空パックじゃないけど チンして食べてみよう

まだまだ回る グルングルン回る
エネルギーは無限だ 手紙の中身は変わらないけど 僕には無限だ
低くて遠いこの国のソラのように

さあ光を掴もう 雲を掴もう 限りなく遠い
遣り甲斐があるだろう 進め機械仕掛け ひとひらの紙片を糧に


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