十九歳迷路/クナリ
孤独じゃないと 言い聞かせては
孤独でいようと 必死だったよ
いつかどこかで 出会いなおそうと
思えるくらいには 時が過ぎたよ
・
荒れ果てた町の 荒れ朽ちた部屋は
一人分だけの 優しい隠れ家
ここにいてほしいと 願った人は
きっと最後まで ただ一人
偽物だった あなたの微笑を
本当にしたのは 私のような誰か
作り物だった 私の鼓動を
本当にしたのは 今もまだ
・
漏れる叫び声は 弱い者の猛り
聞こえる他人が いてはならない
弱き者の 怯えが見えるか
弱き者の 絶叫を嗤(わら)わずにいられるか
・
孤独じゃないと 言い聞かせては
孤独でいようと 必死だったよ
いつかどこかで 出会いなおそうと
思えるくらいには 傷が癒えたよ
孤独じゃないと 言い聞かせては
孤独でいようと 必死だったよ
どこかできっと 巡り合おうよ
ただ大切なだけで 理由になるでしょう。
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