さくら など四篇/クナリ
 
<護身術>
身欠けて身欠けてすり抜けた
怪我したときほど笑ってた。





<懇願>
漠然と死ね
私が記憶しないように。





<利口化の世代>
根性が乏しくなったのではない
見限ることを覚えたのだ。





<さくら>

さよなら

何度咲いても、もう違う。


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