できるはずだから/
無花果
私は
私のこの身の他に
何も持ってはいませんが
この手を使って
誰かの手を
握ることができます
この足を使って
誰かの足の
かわりになれます
この目を使って
誰かの命を助けられます
この耳を使って
誰かの声に
気づくことができます
ときには声で
ときには心で
ときには鼻で
ときには背中で
私は人に
貢献できる
人の役にたてるもの
私はもっていました
もう、生まれたときから。
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