反骨/
 
ど近眼の俺等一寸先も見えず
手探りで進んではすぐに壁にぶつかって体をよろめかせる
悔し涙で滲む夕日
帰り道に
思い浮かんだのは
夜祭りの日に300円払って遊んだピンボール
勢いよく飛び出たボール
ボードに打ち込まれた釘に邪魔せれて狙いから遠く遠く外れていく
隣で見ていた友達が笑ってた
分厚い雲の上 誰かが俺達を見下ろして笑ってる気がしたから空に向かって立てた中指
歩みを速めて自分に言い聞かす
俺達はまだ転がっている



左右の退路を塞がれて後ずさり
背に壁が当たって気付けば袋小路
そんな俺達を見て運命はニヤケ面
奴は容赦なく硬い拳殴りつけるなり
俺たちに吐き
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