彩とリドリ 【連詩より】/ハァモニィベル
本作品は、メビ【書換連詩リレー】にて、はるりらさん『いろとりどり』をベースに書いてものです。本作は語句転用が多いのでオマージュ作品です。
メビ連詩板で、私⇒こひもさん⇒はるりらさん⇒私という流れは、こちらでご覧頂けます。http://mb2.jp/_gsk/241.html-385-392 )
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蜜の花は
山の入り口に
一輪だけ
咲いていた
《いい勘してる》
乾いたその声に
玄関を出ると
切手のない手紙の中に
最近、見ていない ひとりの私
が、丸まっていた。
おもむろに 郵便ポストを開けると、
中でなぜだか
鷲が旋回している、
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