子捨て山/吉岡ペペロ
 


授業で絵を描いている子供たちがいた

じゆうな雰囲気で机に向かっている

子供たちの絵はどれも病んでいた

細長いカラフルな線だけで描かれたなにか

細密に描かれた舌をだした骸骨

その教室をあとにしてから

学校を見つめるカメラアイがかわってしまった

少年少女たちは大金持ちのご子息さまたちだ

親が生活を切り詰めて行けるような学校ではない

親は有り余るお金を持っているのだ

あなたはね、こんないいところで学生生活を送れるのよ、しあわせよね、

うん、ありがとう・・・・


貧しくて

口減らしのために子が親を捨てにゆく話があった

大金持ちで

お金を使う時間が欲しくて親が子を・・・・

お金があれば

それを使うことで人生を豊かにしようとするひとがいても

なんの異論もない
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