扉/
アンドリュウ
ックスのとびらを出ると
ヒットラーユーゲントがたちまちボクを拘束した
硝煙の燻ぶる街は瓦礫の山だった
ワンピース!ナデシコ!キヨタケ!マオ!
と必死の思いで連呼して釈放された
玄関のとびらを入ると
生まれたばかりのボクがいた
ボクはボクを感慨深気に見つめた
絶対守るべき10カ条を書いて枕もとに置いた
がんばれよ!とボクは小さなボクに声をかけた
勝手口のとびらを開け
ボク自身を後にした
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