『 夢セイRunの着床 』/狩心
 
            迷いの無い物体の挙動は宇宙へ向かい
             その途中で出くわす、虚無の穴に吸い込まれて消える

 レ+の羽に張り付いている
 ショウチョウの幼虫が
 ショウカさせたジ実を
 それ本来の回路から解き放った瞬間
 「 誰か 」という瞬き
 世界の断片 沢山の消しゴム 散らばって
 チがドクドクという…

 時間が遡り、
 過去の中で「 今 」が湧き上がる

 僕の中の下僕が寒気を感じ始めると
 死んだケッコンの様に青白かったマチはゆっくりと
 赤黒いシのダンショクの光に包み込まれ始める

 例えば、大人に成れない大人、子供の
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